3.11(東日本大震災)以降、人と人の絆ということがよく言われます。人は普段、親子、夫婦、兄弟姉妹の情愛とか師弟、友人との親愛を抱いて生きているはずだが、日々の生活の中でいちいちそれを意識してはいないから、平常を逸脱した出来事に遭遇して「人と人の結びつきの大切さ」を再認識したというか、改めて考えさせられた、ということなんでしょうね。
しかし、「絆」と言えば“断とうにも断ち切れない人の結びつき”を指す言葉であるから、悪い仲間と関わるという結びつきだってある訳です。そんなのは真っ当な人間なら当然避けるのでしょうが、「絆」の大切さに間違いはないものの、人付き合いには相当の配慮が必要ですよ。
人の一生を考えると生れてからさまざまな人に出会い、その人格が形成されるように思います。沢山の人に接して、そのなかから人生を左右されるような「一期一会(いちごいちえ)」の出会いもありましょうし、身内や他人とのなかで育つんですよね、当り前のことですが。でも、これを裏返すと人は自分一人で生きて行けるなんて不遜極まりないことで、関わる人が大切なんですよね。
そんなこんなで、人を想うと他人への対し方がすごく優しくなれそうですね。特に、あのような未曾有の災害に遭うと人災とか犯罪行為のような憎しみの感情が湧く隙もなく、人間としての無力感というか、生命の不確かさを実感してしまう。けれども、これは人として生き方が謙虚になると言えるのかも知れませんね。
いづれにしても、これまでに出会った方々、これから出会う方々を大切にして、そして、人付き合いというものを楽しみ(ぼくはこれ不得手ですが)絆を固く結んで行く。そんな生き方ができればいいなあ、なんて考えています。
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