2009年6月29日 (月)

めぐり合い

 マイケル・ジャクソン急逝のニュースが先週(6月25日)世界を駆け巡りましたね。50歳、死ぬ歳じゃないのに。7月に英国・ロンドン公演を控えていただけに衝撃が走りました。

 ぼくなどは彼の信奉者より1~2世代も古い人間ですから、凄いミュージシャンが現れたなあと、いたって傍観者的にみて来ましたので、彼の音楽に熱狂したとか、酔ったという体験がないんですよ。

 テレビなどの追悼番組でその足跡を知ると、改めて彼の偉大さがうかがえます。そして、つくづく人間の巡り合わせというものを考えてしまいます。

 われを忘れるほど熱中したり、心地よくほろりと酔えたりすることは幸せです。それは、その人の感性に負うということもあるけれど、生まれ育った時代もありますよ。

 時代に乗り遅れる──と揶揄される事態は、そうした幸せ感が持てないところにあるのでしょうね。柔軟で感じやすい青年時代に巡り合う対象はすごく貴重です。

 ぼくはすでに若い人たちの感覚についていけないが、彼らに未熟さを感じながらも羨望の眼差しを向けている。老成したり、分別臭くなると人間おもしろくありませんもの。

 いえ、若ぶるつもりはありませんが、この世に暮らしていて少しでも多く感激したり、感動する事に出会いたいですからね。それにしてもマイケル、50で逝ってしまうなんて可哀相!

 ありきたりの平凡な人生でも、ひとはその出会った対象次第で幸福を味わえるもんじゃありませんか。だから、幾つになってもいい出会いを求めて行きたいですね。

 こんなこと言うと、また援交や出会い系サイトからメールが増えるかも・・・と心配なんですが、まあいいや。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

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2009年6月 1日 (月)

栄枯盛衰は世の常?

 米ゼネラル・モーターズ(GM)が破綻法の適用を申請した。米政府はGMの破綻手続きを経て同社の約60%の株式を保有し、事実上国有化して再建を図る──とか。

 このニュース、世の中の「栄枯盛衰」をつくづく思い知らされます。所詮この世に不変の物事などありえないのか。国家も企業も、組織も個人も、すべて栄枯盛衰で成り立っているんでしょうね。

 話は変わります。昨日、1年ぶりに銀座に出て、先輩の溝口順子さんが出演している芝居を観に「銀座みゆき館劇場」へ。ついでに久し振りの銀ブラを楽しんできた。

 東京の郊外に住んでいるので、最寄の立川駅から中央線で東京駅へ出て、そこから山手線に乗り換えてひと駅の有楽町駅までたっぷり1時間余。最近は何か用事でもないと銀座界隈にでかけるのが億劫です。歳のせいかも知れません・・・・。

 目的の観劇のほうは「方の会」(狭間鉄主宰)の公演『見上げてごらん・・・。』で、環境問題をテーマにしたシンプルな芝居(若菜トシヒロ・作、狭間鉄。演出)でした。

 喜劇性のある肩が凝らない分かり易い作品で、それなりに楽しめましたが、失業者や経済の不安が深刻な現況、GMに象徴される大きな閉塞感から、私にとっては小雨に煙る銀座界隈の何かに追われているのうな雑踏のほうが心に響きました。

 時代の先端をいく銀座の装いと行き交う人々、その活気に何か落ち着きのなさを感じたのは何故だろう。昨日は日曜日、今回の散策は劇場周辺の狭い範囲だったので、この次は東銀座まで足を伸ばして銀座の変化を探りたい。

  *最後までお読み頂きありがとうございました。

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2009年5月 6日 (水)

歳はとっても心は錦

 今年のゴールデン・ウイーク(GW)は新型インフルエンザの騒動と、ETC車の高速道路料金=1.000円による大渋滞で明け暮れたような印象だ。そう、もうひとつ、企業の雇用調整などで15日連休とか、例年にない長期休暇という現象もあげられるようだ。

 ようだ、と言うのは、私の生業(なりわい)はGWと関係ないからだ。かといって、GWが稼ぎ時となる商いをやっているということではない。むしろ、毎日がGWのような生活なので、ことさらこの期間に私用や遊興を行うこともない、という訳である。

 しかし、米国発の金融危機以来、日本の末端の我が家にも諸々の家計不安が発生しているのに、世間を見渡せばGWの海外渡航を含み“大和民族の大移動”はすさまじい。これをしたたかな庶民のエネルギーと見たらよいのか・・・・。

 この世間の流れを見るだけで疲労感を覚えるのは、どうも歳のせいかも知れない。だからといって、羨ましいとか残念だとかいう気は起こらなない。そう、歳といえば俳優の仕事も60代からは需要がどんどん減る。覚悟はしていたけれども。

 ひとつのドラマの登場人物に年寄りの出場率は少ないし、青年・壮年・老年の、主軸をどこに置いてドラマが創られるかを考えれば当然のことである。観る側も年齢と共にで、例えば映画館へ足を運ぶ回数か少なくなるものだ。

 どんな仕事でも年齢の自覚は欠かせないのであろうが、それは泣き言ではない。家族を支え、子供を育てて、世間のしがらみから解放される年代になり、仕事の量は減ってるが生業に対する気概は募る一方なのである。

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2009年4月10日 (金)

花の命は短くて!

200904100709_2200904100711_2 桜(写真左)はもう峠を過ぎて、
 いまはシモクレン(同右)が開花した。
 東京の郊外に住むぼくの花便り。
 低木のユキヤナギも真綿のように、
 真白い塊りで花の盛りを迎えて、
 いよいよ春本番!

先日、夜の8時すぎに、ぼくが所属するプロダクションから「明日、オーデションを受けてもらえるか?」というオファーを受けた。

こんな急な連絡はめったにないことだ。まづ「予定してた候補が急に都合悪くなってのピンチヒッターでは?」と考えてしまった。

こっちも明日は既に外せない予定が入ってたので、詳しい内容は聞かずにお断りした。

俳優って言っても十人十色でいろいろなタイプがある。僕の場合は、どんな内容の仕事でも事前に心構えが必要なタイプで、ある程度の自信(役柄などを熟知して)が持てないと現場に臨めない。

まあ、不器用と言ってしまえばそれまでですが、無名というのは悲しいことで「あいつは難しい」と敬遠されることも結構ある。

しかし、例え無名であっても自分の活動というものは己で切り開く以外にないと思う。だから、仕事の内容は厳しく吟味したい。そのことで、出演の機会が少なくなろうとも、である。

春爛漫の好機も花それぞれの命は儚く、とても短い。俳優なんて職業も、まさに花の如くであるのかも知れない。

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2009年3月10日 (火)

冬来たりなば春遠からず!

 も~すぐ春ですねぇ──私の住居は東京の郊外ですが、暦の啓蟄も過ぎ、日毎に春めいた日和りが増しています。今冬は雨天の肌寒い日が多かったのですが。

 今日は久し振りの快晴で、身体がポカポ陽気に包まれます。近所のコブシの木も、膨らんだ蕾をいまにも純白の花弁に変えそうな気配で、気分を盛りあげてくれます。

 年度末を控えた日本経済は、株価(株はやってません)が最安値を更新して26年前の水準に落ち込んでいるとか、先行き不安を煽るようなニュースばかり目につくこの頃です。

 思うようなならないのが人生とはいえ、国の政治や経済が民の生活に手枷足枷となるのは事実です。不安を回避するには、その思うようにならぬ事に対峙して学ぶしか無いのかも。

 私は俳優を生業にしてますが、そして好・不況には惑わされないスタンスを持っているつもりですが、思うようにならないという点では同じで、不安が慢性化しているのです。

 それでも、チャンスを求めて進むしかない。年齢的にも厳しいハンディはありますが、こういう時だからこそ慌てず焦らずに生きたいと考えています。根が楽天的なのか?・・・・。

 冬来たりなば春遠からず──と言うように、折々の季節は確実に訪れます。願わくば、こうした自然界との共存を根本に据えて、人為的に起こる諸問題を乗り越えたいものです。

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2009年2月13日 (金)

陽はまた昇る!

世界同時不況とやらで先行きはどうなるんでしょう。

俳優業って世の中の好、不況にはあまり影響されないみたい。いや、影響ないとは言えないのでしょうが、わが身には実感が湧いてこない。

普段から仕事を選んで(選べるほどの役者じゃあないですが)いたり、もともと映画やテレビの仕事で数をこなすほうではなくて、持ち出し(自己負担)の舞台などでお茶を濁している口なんです。

それでも年数だけは永いことやっているものですから、テレビドラマや映画の出演記録を先日、調べてみたんですが、延べ350本は超えてまして、これも我ながら実感が湧かないです。

自動車、家電製品、I Tなどの大企業をはじめとして、輸出産業がことごとく赤字の大打撃を蒙っているようですし、これに伴って国内の消費動向が日毎に下降しているようです。

金融機関や内需産業とて他人事ではない落ち込み様ですね。確かに一部で利益を上げている企業もあるようですが、これが“100年に1度の大恐慌”という奴なんでしょうか?

お金に無頓着で、好きな芝居さえやれるなら貧乏など厭わない。食わず飲まずの戦後の焼け野原派といたしましては、人間沙汰(投機型)の大恐慌など恐るるに足りない・・・・これ強がりです。

どんな情況になっても生きる術はあるものですよ、きっと。これはすべての人に言えることだと思います。

陽はまた昇る──は、世の中、自然界の掟ですから。

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2009年1月17日 (土)

2009年は・・・・?

 年が明けて1月も早や半ばを過ぎました。まったく月日の経過は「光陰矢のごとし」ですね。一日24時間は老若に関わらず同等なのに、歳が嵩むににつれて時短の感覚が強くなります。

 人の一生も同様で、老齢になって過ぎし年月を振り返ると、アッという間の人生なんですね。多忙だった働き盛りならともかく、時間にゆとりが出来る年代になっての実感ですから不思議です。

 去年の歳末は「派遣切り」などが社会問題になり、世界同時不況の様相で新年に突入しましたので、2009年の今年がどんな年になるのか計りかねるまま、だらだらと年始を過ごしてしまいました。

 下手な考え休むに似たり──で、己の浅知恵ではどうなるものでもありませんが、厳しい暮らしを覚悟しながら、身の丈にあった生活をして行くつもりです。無理と焦りは禁物ですからね。

 俳優としてどれだけの仕事ができるか、これも不安定な情況で計りかねるところですが、無理と焦りは禁物──のスタンスで、所属事務所とコンタクトをとりながら能動的に活動したいと思っています。

 まあ、いろいろと先行きの不安をあげたらキリがない訳ですが、俳優も派遣労働者とかなり似たところがあり、世の中の情況にモロ影響されやすいのですが、意欲さえあれば何とかなるのではないですか。

 怖いのは諦めや無気力で、長いようで短い一生ですから苦楽を充分味わいながら、己の人生をまっとうしたいと思うし、金融危機も景気悪化も皆んで渡れば怖くない、といきたいですね。

 最後までお読みいただきまして有難うございました。

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2008年12月25日 (木)

DVD「裁判員制度」に出演して

 ほんのチョイ役です。メーンの法廷シーンに出ているのなら少しは胸も張れるんですが、死んでしまう被害者の役ですからね。

 裁判員、弁護士、検察官、裁判長、それと証人のやりとりの中では一応重要な人物なので役名(被害者の氏名)はありますけれど。

 しかし、この作品は大変興味深く取り組めました。また、「裁判員制度」というものを考える参考になりましたね。正直、勉強にもなりましたよ。

 内容がドラマ仕立てすので、役づくりは映画やテレビとまったく変わりませんし、出演者はそれなりにやりがいがあったと思います。

 私の個人的な事柄でも、俳協の仲間で劇団東演のベテラン女優・溝口順子さんと夫婦役で組めたのは収穫でした。

 実は溝口さんとは以前、帰還兵・横井庄一さんの実録物(テレビ)で横井夫妻役をご一緒してるから、今回が二回目の身内役なんですよ。

 さて、「裁判員制度」はいよいよ新年の2009年5月25日より施行されますよね。さきごろ26000人ですか、初回の裁判員候補者が全国から選ばれて通知されたようですね。

 で、そのうちの約40%もが辞退の意思表示をされたとか、新聞やテレビで報道されてましたね。確かに、大変難しい問題をはらんでいて、まだまだ議論が続くのではないでしょうか。

 それぞれ無関心ではいられないご自分に関わる制度ですから、機会があればお酒の席でも何でも大いに疑義を尽くしたほうがいいのではないかと思います。

 最後までお読みいただきまして有難うございました。

 

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2008年11月17日 (月)

集中力に賭けて

 俳優の仕事というのは瞬間的な集中力を要求されます。舞台にしても映像にしても演技という行為には、演じるもの(人物)に成り変るわけですからね。その創造に没入しなければ出来ません。

 だいたい人間の集中力というのは、時間にしてどのくらい持続できるものでしょうか。勿論、その環境や年齢など個人的な要素も多いと思われますが、俳優の場合はかなり瞬発力的、短時間といえるのではないでしょうか。

 何故こんなことを考えるかというと、昨日、久しぶりに8時間ぶっ通しで映像の現場を踏み、ほとんど出ずっぱりだったこともあって、後半はセリフの言い間違いをしたり、かなり集中力が希薄になってしまったからです。

 午前9時スタート(現場入りは30分前)して、午後5時に私の出演シーンは撮り終えました。一般のサラリーマンなら当り前の勤務時間なんでしょうが、こちらはクタクタです。心地よい疲労感ではありましたけれど・・・。

 残念ながらこの作品は一般公開ではありません。医療関係の教育ビデオで、医師、看護師さんらが研究材料としてご覧になるもの。そして、私の出演部分は在宅医療の話で、訪問医師、看護師さんが対象です。

 私の役は、著述業(私的には小説家と設定しました)のガン患者で、妻役の沢柳迪子さんが同じ事務所(俳協)の女優さんなので助かりましたが、在宅医療を受ける側の家族を演じました。

 緒形拳さん、峰岸徹さんは周知の通り、私の身近な俳優仲間でもこの病に倒れた連中が少なくないので、今回のガン患者の役は演じていて実に身につまされるものでした。本当に他人事ではないといった思いです。

 まあ、専門分野に関わる地味な作品ではありますが、そんな限られた映像場面に俳優として少しでもお役に立てるとしたら、これも役者冥利と言えるのでしょうね。

 私事の話になりましたが、最後までお読みいただきまして有難うございました。

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2008年10月 3日 (金)

好き友よ・・・!

 映画の醍醐味を味わった「おくりびと」(滝田洋二郎監督)の余韻に浸って愚図愚図と過ごしちゃいました。反省! 世の中は麻生政権の誕生で経済が好転すのでしょうか、そうは問屋が卸さないのでは・・・。

 払暁、「上田耕一さん」の夢をみました。と申しても、私の個人的な事柄過ぎて皆様にはピンとこないでしょうが、今年公開された映画「チーム・バチスターの栄光」(中村義洋監督)に出演していた俳優です。

 地味な役者さんですが中原俊監督の「12人の優しい日本人」や故・伊丹十三監督の「マルサの女」など、話題作で印象深い履歴があります。テレビでも活躍しているので「あぁ、あの人」と、思いあたる方も少なくないのではないかと存じます。

 ひとのことは言えませんが大変不器用な「俳優さん」でして、ひとつの役をいただきますと悪戦苦闘しながら役造りをしています。その苦しみ様は、傍から見ていると、これほど長く役者稼業が続くとはとても思えなかった。

 実は、彼とは二十歳のころ劇団で同じ釜の飯を食って以来ウン十年の付き合いで、「耕ちゃん」「オサムちゃん」と呼びあう親友なんですよ。ここ2年近く直接会ってはいませんが、そんな関係も素敵ですよ。

 もっとも、今はインターネットの検索とやらで、相手の動きとか近況がわかりますからね。そのうち、仕事場で会う機会ができるだろう、ぐらいに考えて今日に至っている次第です。

 それにしても、「耕ちゃん」が夢に出てくるとは?彼は今秋公開の新藤兼人監督の作品や来春公開予定の映画にも出演します。それに較べて・・・自分に焦りがあるんですね。夢の潜在意識なんでしょう、きっと。

 最後までお読みいただき有難うございました。

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