2009年12月28日 (月)

2009の締め括り

今年も数々のテレビドラマが放映されましたが、
その大部分を意識的にパスしちゃいました。
どうも作品の内容について行けず、
歳のせいか、価値観がずれてしまったのか、
観賞意欲がまったく起きなかったのです。

ただ、そんな無気力な状態のなかで、
非常に見応えを感じた連続ドラマが2本あった。
NHKの番組「坂の上の雲」と、
フジテレビの「不毛地帯」であります。
この二作品、司馬遼太郎と山崎豊子の小説を、
テレビドラマ化したものですが、
まあ、こういう社会派ドラマが大好きなんです。

周知のことなので蛇足になりますが、
「坂の上の雲」は明治の維新後のおはなし、
西欧に追いつけと日本国の近代化をめざして、
富国強兵を国策に戦争国家へと突き進む。
「不毛地帯」は昭和の敗戦後の日本、
明治維新から大東亜戦争まで、
神国一直線にまい進してきた日本人の、
敗戦で打ちのめされた後のおはなし。
焦土と化した日本国が所得倍増を国策に、
経済国家への道を歩み始める。
ドラマの時代背景は現代日本の礎であるはず、
こんにち、社会は大きく変わったけれど、
日本人の資質とか生きざまは、
根幹の部分では変わらないのでは・・・・。

それにしても、俳優を生業としながら、
こうした好みの作品にお呼びがかからない。
その辺が大いに問題なのだけれども、
通行人でも裏方でもいいから関われたら、
などと思ってるんですよ。

最後までお読み頂き有難うございました。

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2009年12月 4日 (金)

無理はご法度だ~!

あまり無理はしたくない、と今のぼくは思ってます。

そんな風に思うのは歳のせいかも知れないが、
緩やかな河の流れに身を任せるように、
逆らうこともなく穏やかな日々を送れたら・・・と。

これは夢だなぁ~と、一方に醒めた自分がいて、
現実は想うようには行きませんよね。
食うために働かなくてはならないし、
手塩にかけた娘が病気で入院しているし、
別居しているが90歳の年老いた母親も居るし、
なにやかやと平穏を脅かす事情がありますから。

俳優の仕事だって相当な緊張感を強いられるし、
日常を穏やかに過ごすなんて土台無理かも。

つい先日(11月30日)もDVDのオーデションが、
東京・世田谷の東宝スタジオでありまして、
結果は落ちてしまったのですが、
神経をすり減らすような消耗を味わいました。

これが人生なんでしょうが、
出来得ることなら無理はご法度に願いたいし、
見栄も外聞もこの歳になると失せるので、
結構気ままに過ごせる条件にはあるのかも、
まぁほどほどにってところでしょうかね。

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2009年11月17日 (火)

今日も生いっぱいに!

先日、医療関連の研修用DVDへの出演話があって、
東京・築地にある某制作会社まで出向き、
所属事務所の仲間と一緒にオーデションを受けました。
ぼくは商売柄に合わない消極的なタチで、
こうしたオーデションを何回も断ってた前歴がある。

断りきれずに受けたものも沢山ありまして、
そして大部分が落ちてはいるんですが、
こうした場は俳優がチャンスを掴む機会でもあるから、
嫌いだなどというのは不遜な態度なんですよね。
それは充分わかってはいるんですが・・・・

今回も重い気分を引きずって会場へ行ったんですが、
他のプロダクション(俳優事務所)も参加していて、
ぼくなど、はなから自信を喪失していました。
ところが翌々日、所属事務所の担当マネージャから、
「決まりましたよ」って、連絡がきました。

で、つい2日前の11月15日に、
中央区浜町の浜町スタジオで収録が行われ、
本番をなんとか無事に撮了しました。
この手の台本は専門用語やら独特に言い回しだけど、
自分はガン患者の役でしたから、
くだけた日常会話が許され、どうにか役をこなせた。

ぼくの公式ブログに細かく書いたんですけど、
先日亡くなられた名優・森繁久弥さんと、
30年も前のことですがテレビでご一緒させて頂き、
森繁さん扮する院長先生の仲人で結婚した若夫婦の
役をやらせてもらいました。
3歳の娘の事故死で院長先生に縋る役どころでした。

今回のDVDをやりながら、
しきりに当時の芝居の緊張感が蘇りました。

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2009年10月13日 (火)

健康オタクと言われても

 若いころは“健康”などに頓着しなかったが、ある年齢(人それぞれ境界線は異なるんでしょうが)から食べ過ぎ、飲み過ぎなどの反動で、それまで経験したことのない身体の不調をきたしたり、仕事や家庭内の問題で起こるストレスによって体調を崩してしまう。

 そこで、何とか良好な体調を維持したいという意識が芽生え、自分なりの健康法を追い求めることになるのだが、体質というやつは繊細なもので、人それそれに千差万別だから、誰かの健康法が自分にも合うということはほとんどなく、独自に探す以外にない。

 幸い大きな病気にも見舞われず、年に1度の定期健診でも引っかかったことがなく、これまで風邪薬のほかは薬というものの厄介になったことがないので、健康には恵まれていると思うのだが、それは親に貰った体質だけではないような気がする。

 子供のころの住環境(公害などなかった)も良かったし、遊びといえばメンコやベーゴマの時代だったが、駆けっこばかりしていたし、数年の疎開経験はあるけれど東京の下町で生まれ育った貧乏人には「身体が資本」的な行動しかとれなかったのだ。

 ただ、乗り物酔いが酷かったのはどこに原因があったのか、小学生のときの遠足でバスや汽車に乗ると必ず酔ってしまうのだが、当時は乗り物に接する機会など少なくて憧れのマトだったから、いまだに苦い思い出として記憶に焼きついている。

 そんな苦手意識も徒歩を好む要因かもしれないが、歩くことが楽しくていまでも散歩を欠かせないし、職業に俳優を志したことで修行時代の発声訓練、肉体訓練と称して行った“身体苛め”が、子供時代の遊びとともに健康体の基礎を築いたと思える。

 まあ、歳には勝てないと実感する節々の衰えは隠せないが、そのときの体調と相談したがらトレーニングの質量を勘案して、食事を含む自分なりの健康法は続けて行くしかないだろう。

 当ブログをお訪ねいただきありがとうございました。

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2009年8月31日 (月)

新規まき直し

当ブログのタイトルを元に戻すことにした。途中変更した「ほろりと酔うて」が酒飲みの印象を与えるのか、下戸のぼくには似合わず苦しくなってしまった。

明日から9月、新規まき直しの意味で初心に帰る。戻したタイトルはブログを初めて開設したときのもので、稚拙さは免れないが当時の意気込みを記憶に残したい。

昨日は衆院選挙の投票日で、即日開票の結果、民主党が単独過半数を制して、半世紀におよぶ自民党政権を覆した。歴史的な出来事といえるかも知れない。

折から関東地方には自然災害の台風も押しかけて、なんだか大きな転換期を予感させる。

ぼく自身の生活はあまり代わり映えしないし、もう焦る歳でもないのだが、いま無性に新規まき直しを意識してしまう。世の中、楽観は禁物と知りつつも、冒険はしたいですね。

だから、これからも皆さんのブログを楽しんだり、自分も秘めた想い?を発信していくつもりです。

このブログをお訪ね下さり有難うございました。

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2009年7月27日 (月)

いろいろあるよ人生

 ぼくのテレビや映画の出演業務を行っている事務所は、通称を「俳協」といいますが、正式には「東京俳優生活協同組合」と申しまして、いわゆる生活協同組合法に基づく組織です。

 芸能関連では一般的に個人事業主または法人会社などのプロダクションが俳優を抱えて、マネージメントを行っており、ぼくの所属事務所のような形態は稀で、ほとんど皆無でしょう。

 俳優のプロダクションをあえて生協組織にしたわけは、はっきりとあるのですが、その辺の話は別の機会にします。で、特殊な芸能プロの「俳協」は来年、創立50周年を迎えます。

 50年と言えば半世紀、創立時はテレビの草創期と重なります。初期の所属俳優では松竹映画のスターだった原保美さん(理事長)や、寅さん映画でおいちゃんをやったこともある名脇役の松村達雄さんらが在籍してました。

 歌舞伎の坂東三津五郎さんの映像関係のマネージメントもやっておりますほか、外国映画の吹き替えやナレーションなど声優部門にも多数の著名な俳優が名を連ねておりますよ。

 さて、ぼくは創立の1年後に加入したのですが・・・・並行して劇団活動をやってましたので俳協(組織)のメンバーとしては影が薄いかも知れません。まして50年という歳月はマネージャやデスクが新人に入れ替わり、俳優も若手が増えていますからね。

 それでも昔から馴染みのマネージャがひとりふたりいるので、先日もそのうちのひとり亀井俊夫マネージャから、NHKで放映予定の実話を映像化した番組でホームレス役の話があり、東京の隅田川沿いで行われたロケに参加して撮了したばかりです。

 振り返るとやはり30~50代半ばごろまでが量的に映像の出演作品が多かったですね。これは職業全般に言えることで、人間、働き盛りという時期があるんですね。ただ、われわれには定年というのがない。そてだけ幸せのような気がします。

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2009年6月29日 (月)

めぐり合い

 マイケル・ジャクソン急逝のニュースが先週(6月25日)世界を駆け巡りましたね。50歳、死ぬ歳じゃないのに。7月に英国・ロンドン公演を控えていただけに衝撃が走りました。

 ぼくなどは彼の信奉者より1~2世代も古い人間ですから、凄いミュージシャンが現れたなあと、いたって傍観者的にみて来ましたので、彼の音楽に熱狂したとか、酔ったという体験がないんですよ。

 テレビなどの追悼番組でその足跡を知ると、改めて彼の偉大さがうかがえます。そして、つくづく人間の巡り合わせというものを考えてしまいます。

 われを忘れるほど熱中したり、心地よくほろりと酔えたりすることは幸せです。それは、その人の感性に負うということもあるけれど、生まれ育った時代もありますよ。

 時代に乗り遅れる──と揶揄される事態は、そうした幸せ感が持てないところにあるのでしょうね。柔軟で感じやすい青年時代に巡り合う対象はすごく貴重です。

 ぼくはすでに若い人たちの感覚についていけないが、彼らに未熟さを感じながらも羨望の眼差しを向けている。老成したり、分別臭くなると人間おもしろくありませんもの。

 いえ、若ぶるつもりはありませんが、この世に暮らしていて少しでも多く感激したり、感動する事に出会いたいですからね。それにしてもマイケル、50で逝ってしまうなんて可哀相!

 ありきたりの平凡な人生でも、ひとはその出会った対象次第で幸福を味わえるもんじゃありませんか。だから、幾つになってもいい出会いを求めて行きたいですね。

 こんなこと言うと、また援交や出会い系サイトからメールが増えるかも・・・と心配なんですが、まあいいや。

 最後までお読み頂きありがとうございました。

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2009年6月 1日 (月)

栄枯盛衰は世の常?

 米ゼネラル・モーターズ(GM)が破綻法の適用を申請した。米政府はGMの破綻手続きを経て同社の約60%の株式を保有し、事実上国有化して再建を図る──とか。

 このニュース、世の中の「栄枯盛衰」をつくづく思い知らされます。所詮この世に不変の物事などありえないのか。国家も企業も、組織も個人も、すべて栄枯盛衰で成り立っているんでしょうね。

 話は変わります。昨日、1年ぶりに銀座に出て、先輩の溝口順子さんが出演している芝居を観に「銀座みゆき館劇場」へ。ついでに久し振りの銀ブラを楽しんできた。

 東京の郊外に住んでいるので、最寄の立川駅から中央線で東京駅へ出て、そこから山手線に乗り換えてひと駅の有楽町駅までたっぷり1時間余。最近は何か用事でもないと銀座界隈にでかけるのが億劫です。歳のせいかも知れません・・・・。

 目的の観劇のほうは「方の会」(狭間鉄主宰)の公演『見上げてごらん・・・。』で、環境問題をテーマにしたシンプルな芝居(若菜トシヒロ・作、狭間鉄。演出)でした。

 喜劇性のある肩が凝らない分かり易い作品で、それなりに楽しめましたが、失業者や経済の不安が深刻な現況、GMに象徴される大きな閉塞感から、私にとっては小雨に煙る銀座界隈の何かに追われているのうな雑踏のほうが心に響きました。

 時代の先端をいく銀座の装いと行き交う人々、その活気に何か落ち着きのなさを感じたのは何故だろう。昨日は日曜日、今回の散策は劇場周辺の狭い範囲だったので、この次は東銀座まで足を伸ばして銀座の変化を探りたい。

  *最後までお読み頂きありがとうございました。

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2009年5月 6日 (水)

歳はとっても心は錦

 今年のゴールデン・ウイーク(GW)は新型インフルエンザの騒動と、ETC車の高速道路料金=1.000円による大渋滞で明け暮れたような印象だ。そう、もうひとつ、企業の雇用調整などで15日連休とか、例年にない長期休暇という現象もあげられるようだ。

 ようだ、と言うのは、私の生業(なりわい)はGWと関係ないからだ。かといって、GWが稼ぎ時となる商いをやっているということではない。むしろ、毎日がGWのような生活なので、ことさらこの期間に私用や遊興を行うこともない、という訳である。

 しかし、米国発の金融危機以来、日本の末端の我が家にも諸々の家計不安が発生しているのに、世間を見渡せばGWの海外渡航を含み“大和民族の大移動”はすさまじい。これをしたたかな庶民のエネルギーと見たらよいのか・・・・。

 この世間の流れを見るだけで疲労感を覚えるのは、どうも歳のせいかも知れない。だからといって、羨ましいとか残念だとかいう気は起こらなない。そう、歳といえば俳優の仕事も60代からは需要がどんどん減る。覚悟はしていたけれども。

 ひとつのドラマの登場人物に年寄りの出場率は少ないし、青年・壮年・老年の、主軸をどこに置いてドラマが創られるかを考えれば当然のことである。観る側も年齢と共にで、例えば映画館へ足を運ぶ回数か少なくなるものだ。

 どんな仕事でも年齢の自覚は欠かせないのであろうが、それは泣き言ではない。家族を支え、子供を育てて、世間のしがらみから解放される年代になり、仕事の量は減ってるが生業に対する気概は募る一方なのである。

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2009年4月10日 (金)

花の命は短くて!

200904100709_2200904100711_2 桜(写真左)はもう峠を過ぎて、
 いまはシモクレン(同右)が開花した。
 東京の郊外に住むぼくの花便り。
 低木のユキヤナギも真綿のように、
 真白い塊りで花の盛りを迎えて、
 いよいよ春本番!

先日、夜の8時すぎに、ぼくが所属するプロダクションから「明日、オーデションを受けてもらえるか?」というオファーを受けた。

こんな急な連絡はめったにないことだ。まづ「予定してた候補が急に都合悪くなってのピンチヒッターでは?」と考えてしまった。

こっちも明日は既に外せない予定が入ってたので、詳しい内容は聞かずにお断りした。

俳優って言っても十人十色でいろいろなタイプがある。僕の場合は、どんな内容の仕事でも事前に心構えが必要なタイプで、ある程度の自信(役柄などを熟知して)が持てないと現場に臨めない。

まあ、不器用と言ってしまえばそれまでですが、無名というのは悲しいことで「あいつは難しい」と敬遠されることも結構ある。

しかし、例え無名であっても自分の活動というものは己で切り開く以外にないと思う。だから、仕事の内容は厳しく吟味したい。そのことで、出演の機会が少なくなろうとも、である。

春爛漫の好機も花それぞれの命は儚く、とても短い。俳優なんて職業も、まさに花の如くであるのかも知れない。

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