集中力に賭けて
俳優の仕事というのは瞬間的な集中力を要求されます。舞台にしても映像にしても演技という行為には、演じるもの(人物)に成り変るわけですからね。その創造に没入しなければ出来ません。
だいたい人間の集中力というのは、時間にしてどのくらい持続できるものでしょうか。勿論、その環境や年齢など個人的な要素も多いと思われますが、俳優の場合はかなり瞬発力的、短時間といえるのではないでしょうか。
何故こんなことを考えるかというと、昨日、久しぶりに8時間ぶっ通しで映像の現場を踏み、ほとんど出ずっぱりだったこともあって、後半はセリフの言い間違いをしたり、かなり集中力が希薄になってしまったからです。
午前9時スタート(現場入りは30分前)して、午後5時に私の出演シーンは撮り終えました。一般のサラリーマンなら当り前の勤務時間なんでしょうが、こちらはクタクタです。心地よい疲労感ではありましたけれど・・・。
残念ながらこの作品は一般公開ではありません。医療関係の教育ビデオで、医師、看護師さんらが研究材料としてご覧になるもの。そして、私の出演部分は在宅医療の話で、訪問医師、看護師さんが対象です。
私の役は、著述業(私的には小説家と設定しました)のガン患者で、妻役の沢柳迪子さんが同じ事務所(俳協)の女優さんなので助かりましたが、在宅医療を受ける側の家族を演じました。
緒形拳さん、峰岸徹さんは周知の通り、私の身近な俳優仲間でもこの病に倒れた連中が少なくないので、今回のガン患者の役は演じていて実に身につまされるものでした。本当に他人事ではないといった思いです。
まあ、専門分野に関わる地味な作品ではありますが、そんな限られた映像場面に俳優として少しでもお役に立てるとしたら、これも役者冥利と言えるのでしょうね。
私事の話になりましたが、最後までお読みいただきまして有難うございました。
*所属事務所・俳協HP↓
URL=http://haikyo.or.jp
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