63年目の記憶
8月15日は日本が太平洋戦争で敗れて63年目の終戦記念日。戦争を体験している世代が年々少なくなって、あの忌まわしい記憶も風前の灯火となりつつある。
記念日というと結婚、出産、入学などめでたい事に使う用語で、敗戦の日に用いるのは奇異(だから戦争が終わった日としたのかな)に感じるが、記憶に留めるという点で意義は変わらない。
だが、こうした記念日というものは歳月と共に風化を免れないもので、特に今年は北京オリンピックの真っ最中、いよいよ戦後は「遠くなりにけり」の感が否めない。これは仕方のないことかも。
しかし、こんにちの日本の社会は、63年前の敗戦によって成り立っていることは確かである。あと30~40年もたてばあの戦争を知っている世代が皆無となる。それでもルーツは延々と続くものであろう。
さて、東京・下北沢を拠点に活動している劇団東演(℡03-3419-2871)が、8月13日(水)~15日(金)に下北沢の北沢タウンホールで朗読劇「月光の夏」を公演する。
「太平洋戦争末期の昭和二十年初夏──。音楽を愛する学徒出身の特攻隊員ふたりが学校にかけつけ、今生の別れにベートーヴェンのピアノ・ソナタ『月光』を弾き、沖縄の空に出撃・・・。」(公演パンフレットより)
これは佐賀県鳥栖市の鳥栖小学校で実際にあつた古いグランドピアノ廃棄にまつわる物語で、かつての教師がそのピアノを平和の願いの証として保存しようと全校集会で生徒たちに語った秘話による。
こうした演劇や、テレビなどでも、この季節は瓦礫と化したあの頃の日本にタイムスリップする企画が健在だ。若い人には別世界の話かも知れないけれど、あの時代があって今の君達が居るんだよね。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
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